2020年に情報端末が生徒1人1台の手のもとに
全生徒へのiPadなどの情報端末の配布の議論が盛んになり、授業で実践を行う学校もでてきました。そういった実践では、ICTをうまく活用し学力の向上の効果があることが示されています。国は2020年に、民間企業を中心としたDiTTでは2015年に小中学生1人1台ずつそういった情報端末を配布することを目指しております。こういった教育では、"デジタル"でないとできない教育とは何か、考える必要があります。今回は、デジタルな端末を扱っていく上で、写真の扱いがどうなっていくのか考えていきます。
教科書や資料集でこれまで使われてきた写真とデジタルによって扱える写真
授業で使われる教科書や資料集には、多くの写真が使用されています。それは抽象的な先生の説明を補うために、生徒の理解につながる写真が掲載されてきました。
しかし、紙の教科書や資料集の写真は、
- 主観的に切り取られた風景
- 紙面の関係で写真の掲載に制限
- 紙のため写真の拡大縮小ができなかった
という紙の写真では紙の特徴から写真の扱いには制限がありました。
しかし、それを情報端末で扱えるようになると、
- 大量の写真を扱える
- 掲載数の制約がなくなる
- 拡大縮小が自由にできる
など、写真の扱いやすさが変わります。
これは、フィルムカメラとデジタルカメラの違いを思い浮かべるとわかりやすいかと思います。さらに、もっとデジタルならではの要素を加えるなら、パノラマです!
パララマ写真なら、
- 風景のすべてがみれる
- 先生が自由に加工して風景を切り取れる
- 風景を大きく写せるパノラマは社会科だからこその教材に
というように普通の写真の機能に加え、扱えることが増えるでしょう。
もしパノラマを教育で使うのであれば、ギガピクセルパノラマが大切です。つまり、GigaPanの出番です。それを各要点にまとめてみます。
教育でGigaPanを活用するポイントその1〜風景から考えることができる〜
例えば、自由の女神は教科書や資料集ではこのような写真が一般的に使われます。
しかし、このような写真は自由の女神がどのような場所に立地しているのか。周りの風景はどのようになっているのか。情報は断片化され、読み取ることができません。それを10億画素から数千億画素で撮影されたギガピクセルパノラマのGigaPanなら、風景から自由の女神にスームアップすることができます。ニューヨークの街の風景を見ながら(客観)から自由の女神の説明をすることで、立地している場所の状況をよりわかりやすくイメージすることが可能です。このようなギガピクセルや拡大縮小が自由に扱えるのはデジタルならではです。(右端の島を拡大すると自由の女神が移る)
自由の女神パノラマ参照:http://www.gigapan.com/gigapans/152220
教育でGigaPanを活用するポイントその2〜細かいところまで記録されている〜
また、風景を撮影した写真から文字情報を取得することは、教科書や資料集ではできませんでした。また、一般的なパノラマを拡大しても文字を観ることはできません。ギガピクセルのパノラマだとそれが可能です。このGigaPanは七ヶ浜町復興支援ボランティアセンターで撮影されたものです。東日本大震災の記録として情報レンジャーが記録したこのパノラマは細かく書かれた文字まで読めます。
七ヶ浜町復興支援ボランティアセンターパノラマ参照:http://www.gigapan.com/gigapans/116720/
埼玉県航空公園パノラマ参照:http://www.gigapan.com/gigapans/155484
教育でGigaPanを活用するポイントその3〜位置情報を付与させGoogle Earthで活用〜
パノラマモード埼玉県航空公園パノラマ参照:http://www.gigapan.com/gigapans/155484
Google Earthモード
学習指導要領の改訂によって地理歴史科目での地理空間情報の積極的な活用が具体的になってきました。しかし、どのように教育分野で地理空間情報をうまく活用するかが定まっておりません。そのような中で、Google Earthは誰でも扱えるデジタル地球儀ソフトウェアとして期待されています。GigaPanはGoogle Earthとの相性がよく、自分でストリートビューを作成できます。
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